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zoom RSS 「中国の歴史 09 海と帝国 明清時代」読了

<<   作成日時 : 2008/01/07 00:58   >>

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講談社の「中国の歴史 09 海と帝国 明清時代」を読み終わりました。

はじめにでも述べられていますが、それが成功しているかどうかは別として「ブローデルとウォーラーステインによって代表される二大潮流を踏まえつつ、本書は中国史と呼ばれてきた叙述のスタイルを見なおしてみようとする意図を持って書かれている。」(17ページ)とのこと。

しかし、このシリーズの面白いところは、何度も述べていますが、巻末の歴史キーワード解説と参考文献の紹介ですね〜。

たとえば、参考文献の紹介では、本書と接点のあるフランクのリオリエントについて「中国に関する記述は、濱下武志氏などの研究に負うところが多く、それほど目新しいものではない。・・・議論の進め方は、世界システム論を批判しようとする結論が先にあるために、ややもすれば上滑りしているという印象があり、英語文献のみに依拠した論拠については、個別の地域の研究者からは一面的ではないかと批判されている。」と解説していたりして、研究入門(とでもいうのかな?)にちょうど良いな〜と。

それと、本書で衝撃を受け、時代性を感じたのが、引用文献?としてネット上の情報を利用しているところですね〜。
たとえば、「インターネット上で倭寇に関する詳細なレポートを公開している「海上史事件簿」の編者は・・・」(205ページ)とか、「(以下、主に・・・・、インターネットによる)。」(359ページ)とか、「その過程を、代表的なカントリ-トレーダーの足取りをたどりながら、明らかにしていこう(主にWikipediaによる)。」(437ページ)とか、

あと、使われている史料が南のものに偏っているような気がしたのですが、なにかあるのかな〜。まあ、海との関連でいくとやはり江南、広東ってことなのかな・・・。

とはいえ、「清代のベビー・ブーム」(324ページ)から話が展開していくあたりとか(ただその要因の一つが税負担の軽減(411ページ)ってのはどうなんでしょうか・・・)、アヘン戦争の原因に関する図式についての修正論とか(431ページ)、結構面白かったです。

なお、本書では「古代的な明代から近代的な清代への跳躍」(33ページ)ってのが基本線になっているのですが、そのあたりは、現在の共通認識なのかな〜。よくわかりません・・・。

で、個人的メモ
たびたび述べてきたように、明朝は13世紀にユーラシアで生まれた銀システムが崩壊したあとに、東ユーラシアに生まれた帝国である。13世紀のユーラシアは、モンゴル帝国の統制の下で、銀を軸とした経済政策がとられ、交易はかつてない範囲と規模で展開した。しかし、交易が当時の銀のストックでまかなえる規模を超えたとき、モンゴル帝国下の経済は破綻をきたす。この混乱のなかから生まれた明朝は、財政から銀を排除するとともに、貨幣経済に頼らずに交易を展開させる制度を構築しようとした。」(182ページ)
うーん、一元論的な気がするが・・・。

一方、帝国の首都である北京では邸報と呼ばれる一種の官報が出版され、中央の情報を地方に伝達する役割を果たした。中央政府の動向を伝える邸報は、古くは唐代にさかのぼるものである。明代末期に印刷業が発達するとともに、北京の報房と呼ばれる民間の出版業者が、情報を即座に木活字を用いて大量に印刷し、各地に配送するようになった。毎日10ページほどで、皇帝が出した上諭や官僚の手になる上奏文が掲載されていた。」(310-311ページ)
唐代からですか〜。で清代には毎日10ページですか〜。すごい・・・。


目次

はじめに 大海に囲まれた二つの帝国
第1章 出来事の時空間
 海と交易
 東ユーラシアという空間
 ユーラシア・ステージへの跳躍
第2章 明朝の成立 一四世紀1
 元朝のウィークポイント
 乞食僧と富商
 塾の教師たち
 礼の帝国
第3章 海と陸の相克 一四世紀2
 分水嶺としての14世紀
 帝国の変容
 帝国と移民伝説
第4章 海と陸の交易者 一五世紀
 馬和から鄭和へ
 海に浮かぶ帝国
 蘇木がめぐる海の世界
 塩が支える帝国
第5章 商業の時代 一六世紀1
 新安商人のネットワーク
 中国海洋商人と日本
 冒険商人と宣教師
第6章 社会秩序の変容 一六世紀2
 地域社会の形成
 士農工商の溶解
 海禁から互市へ
第7章 王朝の交替 一七世紀
 自壊する明朝
 毛皮と帝国
 海域世界の終焉
 異文化との出会い
第8章 産業の時代 一八世紀1
 盛世と呼ばれた時代
 商人と産業
 互市システムの展開
第9章 伝統中国の完成 一八世紀2
 皇帝と帝国
 官僚と行政
 通貨と糧食
第10章 環球のなかの中国 一九世紀
 南シナ海の海賊
 アヘンと軍艦
 蛻変する社会
おわりに マ祖と明清の歴史



2002年度以降コピーを取って、あるいは印刷して読んだ論文等

北村喜宣 「自治体環境法政策の再編」 『岩波講座自治体の構想 3 政策 松下圭一, 西尾勝, 新藤宗幸編 : 岩波書店 2002.3』所収

はじめに
一 自治体環境法政策の展開
ニ 自治体環境法政策の体系
(1) 環境基本条例
(2) 自治体環境ガバナンスの基本理念・基本指針
(3) 環境基本計画・分野別環境管理計画
(4) 法律・条例・計画の関係
三 環境ガバナンス拡充を目指す法政策の具体例
(1) 法律にもとづくシステムと条例にもとづくシステムの関係
(2) 条例案作成過程と実施過程の管理
四 自治体環境管理における都道府県・市町村関係
(1) 計画間調整
(2) 広域的対応・中域的対応・超広域的対応
(3) 役割論
おわりに

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