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zoom RSS 「新宗教 その行動と思想」読了

<<   作成日時 : 2008/03/19 20:26   >>

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岩波現代文庫の「新宗教 その行動と思想」を読み終わりました。

内容については、岩波書店の↓が詳しく紹介してあります。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/6001700/top.html

個人的には先に巻末の解説を読んでからの方が良いかな~と思いましたが。。。

ちょっと古い(元は1980年出版)なので、そのあたりは留意して読む必要がありますが、とはいえ解説では「新宗教の歴史を概観した書物が乏しいので、本書はなおこの分野の入門書としての意義を保っている」とされています。

新宗教については、いろいろ耳にして何となく解ってるような気になっていましたが、本書を読んでだいぶ頭の中が整理できた気がします(たぶん)。

しかし、本書で取り上げられている新宗教14教団は、どちらかというと西日本発祥が多いな~と感じましたが、如何。

ただ、既出の論文などをまとめたものであるため、記述に重複部分などがあって、ちょっとイライラしました。

あとは個人的メモ

新宗教は、不安、疎外感、劣等感の克服と、連帯感、使命意識、エリート意識に支えられた新しい生きがいを約束し、生活に根ざした功利的なモラルを説き、生命の尊厳と人間性の尊重を強調する。これらの主張は、社会的抑圧によって人間としての要求と権利を抑えられてきた広範な民衆の願望を反映しているが、同時に、観念的神秘的な生命論をかかげて、社会正義の「非人間性」を攻撃する思想的役割を果たしている場合が少なくない。」(まえがき)

国家神道への従属を迫られた新宗教は、教義じたいを改変して、国家神道の忠実な補完物と化するか、その「異端」性を固守して、徹底的な弾圧をこうむるかを選ばねばならなかった。」(17頁)

新宗教は、教団構造の上では、布教活動を中心とする行動組織という性格が基本をなしており、婦人層、青年層が行動の主力を占めている場合が多い。教職者と信者は未分化で、構成員は流動的であり、布教活動をはじめ、儀礼、学習、集会等の集団行動が活発である。入信者の動機の大半は、現世利益、人生問題、民衆救済や思想世界実現への使命意識で占められており、新しい生きがいの発見、集団への帰属意識と強固な連帯感が信者の自主的内発的な行動を支えているといえよう。」(39頁)

神社を非宗教とする政府の主張は、政教一致主義を採りながら、近代的な立憲国家の形式を整え、「信教ノ自由」を帝国憲法において明記することによって不可避的に生ずる矛盾を免れるための、独特の「理論」であった。いわゆる祭祀と宗教の分離が支配的な方向となり、政府が国家神道体制の確立にむかうのは、一八八〇(明治一三)年の祭神論争を契機としている。教派神道の編成は、その帰結として、一八八二(明治一五)年を中心に果たされた。」(116-117頁)





目次

I 新宗教の成立と展開
1 幕末維新期の新宗教
如来教/黒住教/天理教/金光教/本門仏立宗/丸山教/蓮門教
2 近代天皇制社会の新宗教
大本教/ほんみち/ひとのみち/生長の家/霊友会
3 現代の新宗教
世界救世教/立正佼成会/創価学会
4 新宗教の特質と歴史的性格

II 近代社会成立期の新宗教
1 如来教
一尊如来きのの生涯/如来の慈悲と悪の種・人間-如来教の教義/教典「お経様」
2 黒住教
黒住宗忠の生涯/黒住教の教義と教勢の発展
3 天理教
中山みきと天理教の創唱/開教をめぐる諸問題/「こふき」神話の意義
4 金光教
金光大神の生涯/土着の近代宗教
5 教派神道の歩み

III 近代の神道系新宗教
1 大本教
出口ナオと大本教の創唱/教勢の発展と第一次弾圧/政治進出と第二次弾圧/大本教の教義
2 ほんみち
3 ひとのみち,パーフェクト・リバティー
4 生長の家
5 世界救世教
6 天照皇大神宮教

IV 近代の法華系新宗教
1 本門仏立宗
2 霊友会
3 立正佼成会
4 創価学会
創価学会の前史/創価学会の再建/折伏大行進と政治進出/公明党の結成と「政教分離」/創価学会の教義

新宗教の主要教団

解説



2002年度以降コピーを取って、あるいは印刷して読んだ論文等

指定確認検査機関に関する法的問題の諸相(1) / 金子正史 自治研究. 81(6) (通号 976) [2005.6]

一 はじめに
二 建築審査会の委員と指定確認検査機関の職員
 一 建築審査会の組織と権限
 二 建築審査会の委員の欠格条項と委員の排斥
 三 建築審査会の委員と指定確認検査機関の職員

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
村上重良氏は一時代を風靡した研究者というイメージがありますが、実は読んだことがありません。現在この分野である意味流行っている島田裕巳氏は偏見混じりの記述で感心しませんが村上氏はどうなんでしょう。ちなみに私のバックボーンは、本書中の本門仏立宗が発生した元の伝統教団に当たります。
ふくちゃん
2008/03/19 21:45

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